その方々にとっては、初めの一年は色濃く人生の転換期になります。
パチンコ店にお勤めされていたE様においては、奥様と小さなお子様の3人での船出でした。
会社寮にいたこともあって辞めるタイミングと開業するエリアの選定に手こずり住居地が決められないという、家無しになる一歩手前でした。
開業しお店も落ち着き奥様のサポートと社員さんの定着により地域に愛された店にすでになっています。
会社寮に守られていた雇用から住居を借りて、さらには脱サラという不安定を本当に危惧されていました。
ご本人様からは聞いていませんが、今はきっとその不安は無いものと思います。
返済は、29歳からの10年1,000万あります。まだ毎月の支払いは始まったばかりですが定時定収と奥様への給与、お店への定時定収の預金残をしっかり残していく形を取れば毎月返済10万円は決してハイリスクではないと思います。
創業なり中途運転資金融資などを専門にする私にとっては年齢は財産と考えます。
経験も確かに大事ですか、55歳の飲食経験のある方よりも未経験であっても
◆40歳で10年返済1,000万借入申請して毎月10万円返済
◆53歳で10年は通らず5年1,000万毎月18万返済
「上記どちらの方が経営上手くいくように想えますか?」
年齢がいっている分、退職金の大きさの強みはあると思います。
担保の強みなどもあると思います。
年齢がいってからご自身の老後の蓄えで勝負するというのはそれはそれでまた違う判断基準と心情があると思うのでここでは触れません。
担保においては、創業融資などの国の融資においては担保、保証人に消極的です。
昔は担保ないなら連帯保証人を連れてこいというのが当たり前だったのですが、現在は人権の保護などの観点から無担保・無保証に力が入れられています。
その分【申込む個人の審査が大事】になるということです。
「この開業記事を読んで頂いている方へ」
年齢は資産だということをご理解ください。
住宅ローンと考え方は変わりません。
開業は中々踏み出せなくて当然です。
金額はさておき5年以上借入が出来ない開業は私はするべきではないと思います。
住宅ローン、カーローン、教育ローン、積み立て保険ここに創業借入が入ってくるわけですから。
仮にサラリーマン給与の今のままでもギリギリ払える合計ならば開業したら充分に安定が図れるということです。
固定支出の多い30代~40代であれば、開業後月収50万は切れないと思います。
固定支出が少なくなる50代~60代であれば開業後月収は40万程度取れればとなります。
月収をいくら取るか?いくら取らなければならないか?
これによって席数なり家賃なり雇用数なりが変わります。
もっと細かく言えば客単価の設定さえも関係してきます。