今日は空間対価についてお話させて頂きます。
東京銀座の飲食店と下町の商店街の飲食店で出されるレモンサワーはさして変わりません。
かたや800円、かたや400円、一体ココに何の差があるのでしょう。
水?氷?レモン?焼酎?
どれも対して変わりません。
それでもお客様は納得の上、お支払いをして頂いています。
この原価は変わらずとも売価の違いには、空間対価が大きくかかわっています。
内装一つとっても照明の明かりの調光具合により、顔が全て見えるか?
影が貴方を3割男前に見せるか?
グラス一つとっても飲み口の厚い大量既製品か飲み口の薄い自宅などでは使われないグラスか?
カウンターからの声掛け、会計のやり取り、店外へのお見送りなど、全てが空間の中で行われる違い、
コレが空間対価差となり、レモンサワーの価格差に繋がっています。
空間対価の作り方にも様々な作り方があると思います。
ゴージャスを売りにしたホテルのような人のサービスを売りにした空間演出もあれば、
料理をライブ演出し、客席のテーブルの上に提供するその方法まで演出する空間演出もあります。パスタの上にチーズが山のように…マグロの解体ショーからの部位振る舞いなどがこれに当たりますね。
逆に内装、皿、メニュー、グラスに渡り、100円ショップレベルまで敢えて下げて、スタッフもtシャツにタオルバンダナで敷居をこれでもかと下げて飲食店の敷居を下げて、コンビニに入る感覚を目指すお店もあります。
皆さんのお住まい、飲み歩くエリアにも、会計満足度が高いと感じるお店があると思います。
その時、空間対価を想い出してみてください。
高度成長期の美味しいものが出せれば勝ちの時代は終わりました。
今の時代、美味しくて当たり前なのです。
クックパッドを見れば誰でも素人でもエビチリ、ブリの煮付けは作れます。
そうなると…飲食店の価値とはなんでしょうかね?
よほど和食の道で20年の大将の味なら別なんでしょうが…
私たちも飲食店を運営していますが、料理の道を極めた者ではありません
一つだけ意識していることは…
「飲食店は人と人が垣根を超えて会話出来る場所であること」
その時間を出来る限り有意義にすること
この部分を根底に置きその上に空間対価の考えがあります
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